上映作品
『マンガガールズ』
これは、私が1人で漫画を描くのが大好きだった時の話。学校の中で1人黙々と漫画を描いているといつも誰かが私の後を付けてくる。「す、ストーカーか!??」私は、そいつから逃れる為に車のトランクに。「ふぅ、ここなら見つからないだろう。」と思った矢先、トランクが閉まって閉じ込められてしまった。そして携帯の電源も落ちた。ヤバタニエン。
#とにかく描きたい #みつからない場所
#漫画の世界に入りたい
推薦委員の推しコメント
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いやはや!!この作品、ホンマに面白い!!セリフといい、演出といい!最高に面白かった作品!!いや〜大好きです♡( ・ω・)ノ
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動かないはずのマンガが動きだす、ワクワクする1本でした。応募作品の中でも、断トツです。観始めた時は、「最近よくある、マンガが動画風になってるヤツか〜」とゆるめのテンションでしたが、物語が転がっていくうちにググッと引き込まれました。そして予想外に、マンガがなんと…おっと、これ以上は今は言えません。漫画が好きなすべての人にぜひ見てほしいです!新しい映像体験をプレゼントしてくれる、9分45秒でした。
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見逃しがちだけれど(私も1度目は気づかなかった)是非タイトルとエンドロールに注目してほしいです。作品自体、とてもテンポ良く話の展開や動画の作りも斬新で見終わった後にこの話(漫画)の続きが見たいなと思った。登場人物のセリフが進んでいくときの漫画と映像の作り方がストーリーともシンクロしていて、早いテンポで話が進んでいく中でそのシーンはゆっくりと描かれていて色の変化と共にとても印象的。いいなぁ、自分の好きなことで繋がれる友達と時間。1+1は可能性無限大なお話。
『社畜THEメタルファイヤー』
過酷な労働環境で働く3人の社畜の物語。 有給なし、残業あり、賃金低め、パワハラ、モラハラ当たり前。 しかしその3人が突如、弱小音楽レーベルにスカウトされバンドを結成。 これまで日々心に潜めていたマグマが爆発しステージで彼らは大暴れする。 スリリングでヘビィーなメタル短編コメディー。
#楽しい社畜 #焼き肉食べたい #血湧き肉躍る #痛快逆転劇
推薦委員の推しコメント
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登場人物全員社畜。上司も部下も全員社畜。 アニメーションと実写の緩急が絶妙すぎて、鑑賞時間は実際よりかなり短く感じました。 登場人物の置かれた状況を解説する軽妙なナレーションで、社畜なあなたでも他人事のように見れるのが救いかもしれません。 ある日、3人の社畜の運命がタイトルを回収しながらあり得ない急展開を迎えます。が、この世の中、あり得ない話でもないよなと思える少しのリアリティと、3人が社畜の残り香をしっかりと残していることにも、なぜかホッとしてしまうのです。 エンドロールまでぬかりない作り込みで、作品の世界観に没入したあとは、3人のこれからを想像して、すこしだけニヤニヤしよう。そして目を逸らさず、働くわたしを振り返ろう。
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なんだこれ面白いじゃないか〜
プププッと笑ってしまう、そして社畜となりつつも前向きな3人がマグマを燃やし爆発するのだが、見ている側の気持ちも爆発とともに吹き飛ばしてくれる、みちくさで気分転換したような気になります。
『のどかな時間』
趣味でひっそりとお笑いライブに立ち続ける芸人『のどかな時間』。ある日、彼女のもとに、お笑い番組のプロデューサーから出演オファーが……。
即座に仕事のオファーを断る彼女には、自分の夢を追えない理由があった。
#背負うもの #推しに押されて #背中を押して
推薦委員の推しコメント
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主演の京本千恵美さんの冒頭パフォーマンスシーンはとても見応えがありカツラをかぶり眼鏡をかけたのどかな時間こそが本当の彼女であることがわかる些細な会話の中やセットや食べ物にもこの人がどんな生活をしているのかこれまでの人生がどのような物だったのか丁寧に描かれていて女優さんの演技の豊かさにとても引き込まれました。 最後は自分の殻を破り一歩踏み出し自分自身でのどかな時間をすすんで行く姿は立場や環境が違っても誰にでも共感できる部分があるのではないでしょうか。 じんわりと温かくもう一度観たくなる作品でした。
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「のどちゃん頑張って〜!!!」みちくさ映画祭の上映会場で声援を送りたい! 人形にだけには本音を話せる不器用なのどちゃんが愛おしくてたまりません。 SNSでのどちゃんバズること間違い無し!
『つくもさん』
日曜日の朝、幸せそうに過ごすアンナと浮気相手のリュウジ。そこへ突然、古本買取業者のツクモが落語の本の出張査定に訪れる。夫のトシロウが依頼したのを忘れていたアンナは、仕方なくツクモを招き入れ、リュウジを置いて飲み物を買いに行く。落語マニアのツクモが本棚に並ぶ貴重な資料に歓喜していると、トシロウが予定より早く帰宅する。その時、リュウジはまるで落語のようにツクモを名乗り業者になりすまそうとするが・・・
#ドキドキがとまらない #密室の事件簿
#今日は家に早く帰ってみようかな
推薦委員の推しコメント
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思いがけず修羅場に巻き込まれたつくもさん。逃げ場のない状況の中で、みるみる変わっていく何ともいえない表情が最高(笑)ハラハラドキドキしながらあっという間の14分間。絶妙なタイミングで入れ替わり登場する登場人物がこれまたそれぞれ良い味を出していて、めくるめく展開に突っ込みを入れながら楽しみました。エンディングのその後、果たして彼らはどんな展開になったのかと、ニヤニヤと想像を膨らませるのも楽しい。 いつかつくもさんと一杯やりながらこの時の話を聞いてみたいな~。
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つくもさん、いいキャラです。まさかドラマのようなこんな場面に出くわすとは・・・ 自分がこんな場面に居合わせたら、困っちゃいます。でも、つくもさんはノリが良いので、なんとかうまく立ち回っていますが・・・
つくもさんに幸あれ。
『外郎女』
「外郎売」といえば、その長さと早口言葉の難しさが有名で、覚えるだけでも一苦労。本作は、そんな歌舞伎の口上でもある「外郎売」をモチーフにした物語です。主人公はペラペラと早口で、長話ばかりする女。彼はそんな彼女にうんざりしていました。話の内容は頭に入ってこず、まるで「外郎売」のように早口で意味不明。そしていつしか本当に外郎売にしか聞こえなくなり・・・。本作は彼女に振り回される彼氏の「目線」で物語が進みます。喜怒哀楽を外郎売りでやってみた、そんな不思議な作品です。
#彼氏目線 #滑舌改善したくなる
#武具馬具武具馬具三武具バルス
推薦委員の推しコメント
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本当に癖になる映画で、4回も観てしまいました。なぜか引き込まれ、もう一度観てみたくなる映画なのです。 噛まずに早口言葉を話す渡部瑞貴さんの超人的能力に圧倒されます。 そして出演者3人の明るい笑顔に癒されました。 私も普段食事をしているときに妻から色々話しかけられますが、あいづちだけしているケースが多いです。 時々ニュースなど見てビックリしていると妻から「それって、こないだ私が話したじゃない!」って言われることがあります(反省)。
『サウンド・リザバー』
モナの家に訪れた保険プランナーの栗田。モナとのちぐはぐな会話が「サウンド・リザバー症」と呼ばれる、モナの不思議な耳の病のせいだと知る栗田。やがて、モナの語る、ある短くて切ない物語に栗田は心を奪われる。
#ラジオに救われる瞬間 #自分だけの病
#大事なものは一番奥にしまう
推薦委員の推しコメント
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気づいたら、観るというより、全身の感覚を研ぎ澄まして「聴いて」いました。 「大事なものは奥にしまうんです」という一言は、主人公の耳の奥にある「貯水池」の深さと透明感、そして、彼女の心の静けさを、観ている私たちの五感を通して、共鳴させてくれるかのようでした。 もしかしたら、私たち人間はみんな、彼女のように、大切なものだけ別の奥深いところに一度沈めて、
ゆっくりと感じ取るようにできているのかもしれない。 なぜなら、それは真実であり、時間をかけて理解するべきものだから。 全編を通して、自分自身の奥深い感覚と共にある心地よさを感じられました。 一瞬も見逃したくないほど、美しい作品でした。
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おもしろい。演者の方のレベルだけでなく、エフェクト、小道具大道具、美術、サウンド、撮影も含めこだわりが感じられる、めちゃくちゃレベルが高いと思いました。 病気も個性を重んじようとする時代のなか、ストレートにそこと向き合えるムービーだと思えました。
『深海の虹』
監督:鋤柄真希子
10分56秒
黄金よりも美しい海の世界―― マッコウクジラが太陽を飲み込んで、深い海の底へと潜っていく。 ダイオウイカへと受け繋がれた太陽の光は、幾千ものイカの子どもとなって星のように輝き産まれる。 深海で繰り返される愛の営みは、今宵も月夜に虹を架ける。 産卵を終えたダイオウイカが、自らの生命に別れを告げる。 そしてクジラは、今日も太陽とともに宇宙のリズムを刻んでいる。
#宇宙のリズムアニメーション
#生命と深海と天体の神話
推薦委員の推しコメント
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アートとしては一番の推し作品でした。 美しい絵のようなアニメーションで丁寧に作られていることが伝わってきます。 また、メタ的なメッセージも感じられたので、子供から大人まで楽しめる美しい絵本のような作品だと思えました。
『お願いだから、唱えてよ』
仕事や私生活、何もかもに疲れてしまった神崎。ある日、引っ越したばかりの部屋に帰宅すると、そこには見知らぬ男が座っていた。男は自分のことを「幽霊」だと名乗る。パニックになる神崎だが、男は神崎にある〝お願い〝をする。。。果たして、男は本当に幽霊なのか?男の〝お願い〝とは、一体なんなのか・・・?!女と男が繰り広げる、密室会話劇ホラーコメディ!
#みえちゃった #変顔が救う
推薦委員の推しコメント
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こんな設定あり!?な、まさかのシチュエーションから繰り広げられる二人の掛け合いに大爆笑。クセの強めな一つ一つの演技がツボに刺さりまくってしまいました。そこから突然訪れるラストの展開にはちょっぴりしんみり。生きることの価値について考えさせられます。笑いあり、涙あり、終わったあとに何ともいえない余韻が残り、しばらくするとまた見たくなる。また一つお気に入りの作品が増えました。ぜひ沢山の人に見ていただきたい!
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これはエンタメとして本当に面白いと思いました。脚本とかアングルとかいろいろあると思うけど、役者さんが上手かった・・・。ダントツです。ストーリーの面白いものもたくさんあったけど、山口森広さん、めちゃくちゃ演技が素晴らしくて感動しました。やっぱり役者さんの演技力…デカいですね?ストーリーも○○とか○○とかネガティブと言えばそうなんですが、なんだか軽やかで楽しくて・・・。○○したいというある意味自分勝手な願い?がなんというかとっても旅行に行きたいな!みたいな。そうだよね!って共感できる作りになってて、良かったです。
『ラの#に恋をして』
調律師のアキオは呉服店を営む西室家へ訪れていた。そこへ一人娘のテルがお茶を出しに現れる。しかしテルは彼の前でおならをしてしまった。凍りつく空気。恥ずかしさを隠しつつその場を離れるテルに、アキオはなぜか恋をしてしまう……。
#美しのラ# #品のある恋
#恋はいつだって思わぬ角度から
推薦委員の推しコメント
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何事でもはじまるきっかけというのは、些細な出来事で、欠けているからこそ見つかるものがある。無音だからこそ聞こえた音がある。 完璧じゃなく、凸凹だったからこそ出会えた横顔があって、角度が変わればまた違う顔に出会える。その凸凹も「キレイですね」「そうですね」って笑いあえればいいんじゃないかな、そうですねって思える映画です。お芋が美味しそうです。
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絶対音感を持ってる男性が、女性が発した音に惹かれてしまうちょっと恥ずかしいやら嬉しいやら何とも言えない感覚にとても共感しました。ラは調律の基本の音、それより半音高い音に「綺麗だったなぁ」と思う男性心理、本来女性はこうであると押し付ける母親への反発心、お客様から母親の着ていた着物を褒められ、母とは違う柔らかさを再確認した。人はちょっとしたきっかけで素敵な恋に落ちるんですね。とても良い作品でした。
『10年を経て』
主人公は29歳の女性。仕事に情熱を燃やしつつ、未婚ながらも現在妊娠初期。 彼女は10年前にも子を宿したが、高卒での就職直後で休職するわけにもいかず、中絶せざるを得なかった。 10年前と比較し、彼女は2度目の妊娠をどう捉え、どのような決断を下すのか――。
#理性と本能 #29歳のリアル
#子どもを産み育てるとは
推薦委員の推しコメント
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自分も主人公と同じ29歳の女性という立場で、非常に考えが近いのを感じた。子供を産むという行いについて、片方の性の重みが大きすぎることへのリアルな感情。登場人物のセリフの一つ一つが刺さり、視聴後呆然とした。 特に元カレへの文句の文章には涙が出た。 「町の中で人を増やすためには、女の人が子供を何人も産まなければいけないのであって、それはあなたができる作業ではない。」 「無理して子供を何人も産まなければ町の存続が難しいくらいなら、町なんてなくなっていいと思う。」 これらのセリフは、主語を「町」から「国」に変えて、今の日本の政治家にぶつけてやりたいと思った。 男性側の意見には「無責任だ」と言いたいが、自分が男性だったら同じように逃げる可能性は十分にあるだろうなとも思った。子供を宿さない性は、考えたくなかったら考えなくていい立場なので。 また、主人公の「本能では産みたくない気がするの。でも理性では産まなきゃいけないんじゃないかって思ってる」というセリフが、自分の固定観念と全く逆で驚いた。(本能では産みたいのかもしれないが、理性では産みたくないと思っている、と思っていたため)
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対話場面のみで展開していく静かな世界観にスッと吸い込まれた。テーマは重たく、クスリともできない話なのに妙に印象に残って自分でも不思議だった。人ってそんなに変わらないし、ハッピーエンドなんてめったに起こらないってわかっているのに、なんとなく他人に期待をしたくなるようなそんな映画だった。
『あの娘の雫』
新興宗教の物語。この教団では新教祖を選ぶ際、現教祖のたらす唾液を口で受け入れる儀式が行われる。邪念なく唾液を受け入れたものが新教祖になる。今回の儀式、困ったことに現教祖は美しい女性。新たな教祖に立候補したものは3人の男性信者。果たして邪念なく唾液を受け入れて新教祖になるのは誰なのか?
#思ってたんと違う #邪念はどこから
#アリかナシか、アナタは?
推薦委員の推しコメント
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新興宗教を題材にしているものの、気持ちいいくらいに終始コミカルに進行するショートフィルム。なぜ現教祖はその座を譲ることになったのか、想像が「膨らみ」ます。PG12とのことですが若いみんなにこそ観てほしいです。きっとこれからの映画観、エロティシズム感覚、美的感覚に影響を及ぼすことでしょう。映像の美しさだけでなく、臨場感あふれる音響も要チェックです。
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そもそも新興宗教を題材にした話が割と好き、という不謹慎な理由もありますが、田中監督の作風に非常に好感を持ちました。PG12作品ということで、どんな卑猥なものが出てくるのかと怯えましたが、そんなこともなく、単なる悲劇でも喜劇でもエロスでも終わらせない心意気を感じました。キャラクターがそれぞれ立っており、「この後の展開、どうなっていくんだ?」とワクワクしながらのめり込めました。現教祖役の葛堂さんの演技が振り切っていて好きです。推薦するにあたり、自分の好みとは別に、みちくさ映画祭というイベントで上映するのに合致してるかどうかも視野に入れていたのですが、そんなことどうでも良くなるくらい推したい作品です。
『回復タイム』
会社員の飯田早苗(演・向里祐香)は、仕事が上手くいっていない様子。仕事が手につかず会社から少し離れた公園で母親と電話をしていると、傷だらけのおじさん辰巳エンジ(演・浅見紘至)が今にも倒れそうな感じでやってくる。驚きつつも心配をしておじさんに声をかける早苗だが…。
#元気あげる #大怪我には絆創膏
#恵まれている環境にいるはずの自分との葛藤
推薦委員の推しコメント
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「回復」ってなんかゲームで魔法や薬を飲んで体力回復!みたいなイメージあります。でも、日常でも気分的な落ち込みなんかを吹っ切れる機会ってありますよね。 なんか「自分の悩みってちっちゃいなー」と思える出来事をお楽しみください。なんか見終わったあとに、ほんかわほっこりしました。
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疲れてる、自分は何やってんだと落ち込んでいる方に是非観て欲しい映画でした。 観終わった後、顔を上げて前を向く気持ちになれます。 誰でも誰かに助けられているし、助けている。今の自分もまぁまぁ悪くないと思えます。 個人的には、ヒーローがとてもツボで笑いを抑えられなかったです。
『探す未来』
都市再開発の計画を前に、さまざまな意見を持つ住人たち。 主人公・未来(17)は、身の回りで起きた悩みを誰にも打ち明けられずにいた。 街の将来を見つめる、ささやかな物語。
#私たちの暮らす街を考える #エンディング
#さわひろ子(沼津コーストFM月曜夜7時)
推薦委員の推しコメント
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未来ちゃんに会いたい!この街の人と一緒にお酒飲みた!そんな気持ちになりました。未来ちゃんの表情や演技も素敵だった。流れで見ているだけで街の雰囲気が伝わるシーン設定と最後の3人が屋外で話すときの背景が涙腺に響きました。
『カレーの匂いがした』
東京タワーが綺麗に見える公園でハチ子は電話をかけた
「これは本来、恥ずかしくて誰にも話すつもりなかったんだけど、この事態を1人で受け止める辛さが恥ずかしさを上回ったから、聞いて」
#約束はお守り #十年前の今日 #東京タワー
『更けるころ』
ある夏の夜、ふらふらと街の喫煙所に引き寄せられる見知らぬ男と女。 蒸し暑い夜の静けさの中、自動販売機の光に照らされる男と女はタバコの煙と共に不毛な会話を漂わせる。
#こんな夜も悪くない #普通と変
#夜を乗り越えろ #時には不毛な時間を
推薦委員の推しコメント
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どこの街にも絶対いる。実際に存在していて今もどこかにいるような、そんな錯覚を覚えた映画でした。心地よく、ほんのり甘く、でも綺麗では無い。こんな時間が誰にでもあるような気がします。普段忙しく過ごしている大人にお勧めしたい、いつまでも見ていられる映画です。
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劇的な始まり方でもなく、劇的な終わり方でもない。登場人物の物語はずっと前から続いていて、映画が終わった後もきっと続いている。そんな人達の日常の一部分を覗き見ているような感覚で、良い意味で映画らしくなくて凄く好きでした。自動販売機の音と2人の声だけが蒸し暑い夜の喫煙スペースに響いていたり、クスッと笑える不毛な会話劇がオフビートな感じで居心地が良かったです。なんの用事がなくても、なんの意味がなくても、夜にふらっと外に出てみたくなるような素敵な作品です。
『タイムマシンとスイカ割り』
夏の終わり、少女は親友にあることを打ち明ける。それは自分が未来人だということ。そして今日未来に帰らなければならないこと。親友は答える。そっか。たぶんそうだと思ってた。
#夏×SF×高校生の意欲作!! #私も指輪欲しい
#こんな夏を過ごしてみたい
推薦委員の推しコメント
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ストーリーが進むにつれて、段々と惹き込まれていく作品でした。女子高生2人が、縁側で話しているシーンのみで展開されているのですが、ストーリーが壮大で面白いなと思いました。女子高生の人柄・性格も素敵でした。また、シンプルな設定のショート映画ですが、すごくストーリーが詰まっていて、あっという間に見終わってしまったという感じです。そして、細部やエンディングまで世界観が作り込まれていて素敵な作品なので推させて頂きます。
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夏×SF×高校生を題材とした作品は、日本では鉄板だと思う。個人的にもSF作品が好きで、夏の終わりの涼しげな夜なんかにうちわを仰ぎながら観たくなるような優しい作品だった。設定が新鮮で一気に引き込まれた。映画、とくに短編はこのつかみの部分が大事だと思う。彼女たちのセリフ回しや未来の小道具もおかしく、飽きない作品となっていた。見方によっては長編映画のラストシーンのようでもあり、この作品を長尺でも観てみたいと思った。ストーリーだけでいうと、この作品よりも優れた作品はあったが、みちくさ映画祭として、公共の場で爽やかに上映できるという点で、この短編映画を推したい。
『忘れもの』
雨の夜。電話ボックスの前を通りかかった男は、その中に置き忘れられた鞄を見つけるのだが…。
#しゃっくり止まる #100秒の恐怖
#電話ボックス
推薦委員の推しコメント
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ドキドキしたい人、オススメです。 心拍数が一気にあげれます。 シャックリを止めたい人にも効くかもしれない。 きっと同じ様な場面に出会った事ある人、いるんじゃないかと思うのですが、どうしようかなと自分の中での葛藤の、言葉にはしない声が聞こえてきます。
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車の前面とか、家の窓とかソファとか、、ふとしたときに、物それぞれに表情があることに気付くことがありますよね。 特に子どもの時は、前を通るときにどうしてもそっちを見られないとか、夜に目を瞑っても脳裏に浮かんで怖くて寝られないとか、人間以外の表情にとても恐れを抱いていた記憶があります(今は1番人間が怖い)。 たった2分でヒンヤリできる、夏の夜にぴったりの映画です
『ご縁でつながる笑顔の田んぼ』
”機械を使わない”自然に優しいやり方でお米農家さんのドキュメンタリー。 作業は全て地域のお母さんや子供たちと一緒に行い、稲を育てるところから年末にご飯やお餅を食べるところまでを体験してもらうことを大切にしている農家さん。 そこで生まれる人間と自然との関わり合いや、昔の人の知恵を未来に継承しようとする現代に生きる人々のストーリーをお楽しみください。
#この時代だからこそ知ってほしい
#日常の忙しさで置いてきたもの
推薦委員の推しコメント
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手植えによる稲作りを実践している人たちのドキュメンタリー。 彼らにしか作れない丈夫な作物、子供たちの笑顔、風景、空間。その全てが短編というフィルムに収まっていて見事だった。 機械化、多作が益々進む現代農業において、まるでみちくさをするように緩やかに、丁寧に暮らしを紡ぎ人生を見つめる人々の姿が印象的で、監督本人の生き様にも通底するものを感じた。 アナログ式な農業を実践する農家さんに出会うと、時々「原点に戻ろう!」みたいな主張をしてくる人が少なくないけれど、このフィルムにはそういった押し付けがましさを感じない、あくまで手植えによる田んぼ作りを農業の選択肢の一つとして提案する、Shuさんの優しい眼差しが見てとれた。 フィクションだらけの作品の中でShuさんのような「人」を描いたドキュメンタリーがなおさら光って見えたのも推し作品に選んだ理由の一つ。 まだこういった稲作りを選ぶ人がいるということ、そしてその人たちの姿をしっかり撮る人がいるということの尊さを感じた作品でした。
『そんな別れ。』
ルカの部屋から恋人のナギが去ろうとしていた。 その矢先、悲しい知らせを持って兄が訪れる。 ルカにとって、その日の別れはそれだけではなかった。
#切ないギター #同時進行的並行の別れ
#三者三様のカップヌードル
推薦委員の推しコメント
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ほぼ全作品観た中で唯一涙が出たのがこの「そんな別れ。」でした。登場人物に色々な別れがやってくる、偶然の電話で気持ちが交差する瞬間からじわじわと涙が出ます。涙がぽろぽろと言うよりは目の周りにじわっとくる感じがとても良かったです。役者さんの演技もとてもリアルで良かったです。淡々と静かに進む話の中にもクスッと笑えるシーンもちゃんとあってじわっと泣きたい方は是非おすすめです。
嘉本朋宏
ユリーカ・ラボ 映画を作るWS 参加作品
2023年1月〜3月に開催した、ユリーカ・ラボ主催の『映画を作るWS』で制作された8作品。 映画制作経験ゼロの参加者が、シナリオを書くところから、絵コンテ、キャスティング、撮影、編集までを約1カ月かけて完成させました。
『聴くことは愛を示すこと』
監督:高本雅生 3分57秒
私のテーマが【傾聴】です。相手に寄り添って話を聴くってとても大切です。その思いをお父さんの応援として創りました。
『むすび 結ぶ』
監督:吉澤洋子 9分02秒
食べることで幸せになるようなおむすびを作る奈巫(なみ)さんのことを伝えたい、もっと知りたいと思い撮りました。
『変化のとき』
監督:ちーちゃん 4分39秒
小さなことでも互いに相手のことを思いやることで優しい日常が広がっていく世界を描いてみたいなと思いました。
『海ふく風』
監督:NODE ISSEI 3分22秒
現実で「ヤッホー」って叫ぶ自分がいます。急に走りたくなる時もあります。そんな自分をそのまま表しています。
『なんとなく』
監督:植松文果 8分10秒
なんとなく、は日常に舞い降りるささやかな啓示だ。大事にすべし。全ては自分が納得出来るかだ。意外とそんな思いを込めました。
『しゅんくんの春探し』
監督:ちーちゃん 4分17秒
まだ社会や他者をあまり意識することのない3歳の男の子ならではの視点や純粋さ可愛さを撮りたいと思い制作しました。
『いつもの場所で』
監督:Mayuka 2分59秒
変わらない風景に癒される、変わらない友に気持ちが和らぐ。そんな空気感が沼津にはあるんです。
『木毛目』
監督:オオキマミ 3分19秒
いつも気にもとめない道端の「苔」。その日常を覗くと、健気で逞しい生き様に想像力が掻き立てられる。ふと目線を変えると、こんな世界が見えてくる!かも。